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人生ケセラセラ

私が、イギリス留学をしていた時に、サッカーのワールドカップが日韓共催で行われました。日本と韓国で開催された記憶に残る大会でした。まず驚いたのは、イギリスではBBCテレビで全試合がライブで生放映されることです。
かくして私は、日本がベッカム選手人気で沸いていたあの時、イギリスにいながら日本の応援をライブですることができました。

さらに驚いたのは、イギリスとアルゼンチンの試合の時、私が通っていた語学スクールの授業が休講になり、その代り講堂の大きなスクリーンでテレビ観戦したことです。イギリス人いわく、この試合は因縁の対決であり、勉強をしている場合ではないそうです。イギリス人にとって、サッカーというスポーツへの思い入れは、日本とは次元が違うのだろうな~と思いました。そして私は、皆と基本的にイギリスを応援しつつ、テレビ観戦を楽しんだのです。

日本ではありえない発想かもしれませんが、オリンピックやワールドカップなどで国を挙げて応援する大事な試合は、可能であれば仕事の手を止めて、皆で応援する余裕をもつ暮らしも悪くはないと個人的に思いました。

そしてもう一つ価値観の違いだな~と思ったことがあります。当時、私は日本で開催されているワールドカップが、スムーズに実施されていると思うわ~とシェアフラット(長屋での共同生活)のリビングで自慢げに話をしていた時、フラットメイトのスペイン人に言われたのです。「私には、日本のその用意周到さが窮屈だわ~人生、ほどほどが丁度いいのよ!」ふむ~彼女の意見一理あるかもと素直に思いました。

そういえば、イギリス人の英語の先生からも同じようなことを言われたことがありました。自身の大学院入学に必要な英語の試験IELTS(イギリス版TOFEL)の試験前で、語学スクールに残って勉強していたある日、「Yumiko、あまり勉強しすぎるのはよくないよ。やりすぎは良い結果をもたらさない。Don’t worry! Be happy! 人生ケセラセラさ!」と言われたのです。

もしかしたら日本人は頑張りすぎなのかもしれない。もっと肩の力を抜いて楽に生きていいのだな~と私はその時思いました。
  
 Don't worry! Be happy!